イークのこと

受診者さまにも、スタッフにも
「安心できる場所」を目指して

2026.07.27最終更新

監修医
イーク紀尾井町
院長/内科 岡田 牧

イークで唯一、男性受診日を設けているイーク紀尾井町。院長を務める岡田先生は、「スタッフが互いに理解しあい、支えあえる体制を大切にしたい」と語ります。医師を志した原点から、日々の診察で大切にしていることまで。岡田先生の健診への思いをお届けします。

医師の仕事は「個人」と「社会」をより良い方向へ導いていくこと


―先生は普段、どのような業務を担当されているのでしょうか。

院長として施設全体の運営にも携わりつつ、日々の健診業務では、内科診察やエコー検査、読影、健診当日の結果説明などを中心に行なっています。また当院は男性の受診者さまもいらっしゃるため、頸動脈や前立腺のエコー検査も実施しています。

※超音波やレントゲン検査などで撮影した画像を、専門医が観察し、疾病の兆候がないか診断すること。 


―現在は多くの方の健康と向き合う日々だと思いますが、「医師」という職業を目指すようになったきっかけをお聞きしてもよいでしょうか?

私は身近に医療従事者のいない環境で育ったのですが、ひとつ、影響として大きかったのが「母親の病気」です。私が小学5年生の頃に大腸がんを患い、手術や再発を繰り返す闘病生活が12年ほど続きました。そうした中で医療現場に触れ、いつしか医師を目指したいと思うようになっていたんです。
私が医師という職業に魅力を感じるのは「ベクトルの定まった仕事」だからなんですよね。命を救ったり、健康状態を良くしたり。医師は、誰かをより良い方向へ導いていく仕事です。痛い思いや苦しい思いをしないよう、誰もが「これで良いよね」と思える方へと進んで行ける。その価値はとても大きいと感じています。


―医師を志してからの道のりはいかがでしたか。

勉強は本当に苦手で、とても大変でしたが、医学部以外を受けようと思ったことは一度もありませんでした。一浪した際には、最初の模試で成績が下がり、急激に体重が減ったり、耳鳴りがしたり…。つらい時期もあったのですが、同じ目標を持った仲間に恵まれていたおかげで予備校生活は楽しく過ごせました。その頃に出会った友人とは今も連絡を取り合っているんですよ。

医学部卒業後は大学附属病院の代謝内分泌内科に入局し、生活習慣病の患者さまを多く診てきました。そこで強く実感したのが「予防医療」の果たす役割の大きさです。
たとえば糖尿病の患者さまも、重症化してから受診される方が大半でしたが、糖尿病は徐々に進行するんですよね。初期には自覚症状がないこともあり、血糖値や脂質で異常値が出ていた場合にも、なかなか受診につながらない。患者さまにいつ頃から悪い数値が出ていたかをお聞きすると「10年程前」という方もいらっしゃいました。
もし早い段階で介入できていたら薬を使わずに健康を維持できたかもしれない。そう考えると重症化する前に伴走できる予防医療は非常に重要だと感じました。

こうした思いもあり総合病院へ転職し、内科の外来診療と健診センター、両方に所属して経験を積みました。健診を受けることで、自分自身の健康状態を知り、生活を見直していく。それは大きな病気を予防することはもちろん、将来的な医療費の負担を減らすことにもつながるんですよね。

職種を超えた信頼関係が、受診者さまの安心を支えている


―前職からイークへ入職されたきっかけを教えてください。

実は入職よりずっと前に一度、イーク表参道を見学したことがあって。清潔感あるトイレや広々とした更衣室、検査着へのこだわりまで教えてもらい、行き届いた配慮に驚いたのを覚えています。
その後、イークでの求人募集を知り応募し、当初はイーク丸の内に非常勤で勤務していました。実際に働き始めると、女性スタッフならではの細やかな気配りや対応の丁寧さをより実感したのですが、「この対応って、どうなっているんだろう?」と不安になることが一つもないんですよね。受診者さま目線でどう対応するべきかがしっかり共有されている。だからこそスタッフ自身も安心して日々の健診業務に専念でき、そしてそれは「受診者さまにとって安心できる施設」にもつながるんですよね。
私自身、本当にありがたい環境で働けていることを実感しつつ、イーク丸の内では3年半勤務し、その後2022年にイーク紀尾井町へ院長として移りました。

イークで働いていると、スタッフのみんなのレベルの高さを日々実感します。例えば技師は、検査画像やレポートの質が非常に高いんですよね。所見で気になるところがあった場合にも、フラットに相談しあえます。職種の垣根を越えた信頼関係は、技師と医師間に限ったことではなく、困っているスタッフがいれば自然と声を掛け合う関係性があり、放っておかれるということがないんですよね。そうした日々の積み重ねが、検査精度の高さにもつながっているのだと思います。

丁寧な診察や結果説明の先に、受診者さまの健康な日々を見つめて


―イーク紀尾井町の院長として、大切にされていることは何でしょうか?

スタッフ同士がお互いを理解し、自然と協力しあえる。そうした信頼関係を築き、安心して働ける環境を整えることは、院長としても意識しています。
また受診者のみなさまには、一つひとつの検査の意味や病気の知識、そしてご自身の身体の状態を「知ってほしい」という思いがあり、検査内容や結果について分かりやすくご説明することもとても大切にしています。
私もイークで健診を受けていますが、「今からこういった検査をしますね」と、スタッフ一人ひとりが丁寧に検査説明をしていて、私のいつもの説明が恥ずかしくなるくらいで(笑)。みんなの対応に学びながら、私も健診当日の結果説明の際には、単に結果を伝えるだけではなく、どのような検査をして、今回は「何が」「どこまで」わかったかをお話しするようにしています。健診は大切ですが「すべてわかる」わけではありません。今回の検査でわからなかった点も含めてお伝えすることも、正しい理解のために大切だと考えています。

またイークでは、検査・診察前に受診者さまのカルテ確認を行う「予習」を徹底していて、過去の検査数値や受診歴も事前に把握しています。だからこそ、内科診察の際にも、「再検査は受けられましたか?」「今回の結果は、必ず確認してくださいね」など、お一人おひとりの状況に合わせた声掛けが可能なんですよね。
健診を一年に一度の通過儀礼として捉えるのではなく、今の自分はどのような状態かを理解し、健康と向き合うきっかけとしていただけるよう、わかりやすい説明をこれからも大事にしていきたいと思います。

監修医
イーク紀尾井町
院長/内科 岡田 牧