疾病を知る

子宮筋腫って何?

2025.08.19最終更新

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵

子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、不妊や流産のリスクもあり、不安に感じる方も多いと思います。ここでは検査方法や、もし子宮筋腫が見つかった場合どうすればよいか、また、よく寄せられるご質問にお答えします。

子宮筋腫とは

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍のことです。発生頻度は30歳以上の女性で20~30%と言われています。

子宮筋腫自体が原因で命を落とすことはありませんが、位置や大きさによっては不妊や流産のリスクが高まったり、月経の出血量が多くなり、貧血の原因となることもあります。
子宮筋腫は通常、無症状のことが多いですが、子宮の内側にできる場合、経血量が増えたり、血の塊が混じることもあります。子宮の外側にできる場合、自覚症状がないまま大きくなり、5センチ以上の筋腫でも気づかないことがあります。症状を自覚しにくいことから、定期的な検診が大切です。

筋腫のできる場所によって、粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)、筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)と分類されます。


子宮筋腫は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用によって大きくなります。そのため、閉経後は小さくなることが多いです。

原因や予防方法は?

なぜ子宮筋腫ができるかについては、よくわかっていません。そのため予防方法も確立されていません。ただ、エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響で子宮筋腫が大きくなることはわかっています。

どうやって検査するの?

子宮筋腫をしらべる方法は、内診、経腟超音波検査、子宮内視鏡検査、MRIなどがありますが、一次検査としては超音波検査が一般的です。

経腟超音波検査は子宮筋腫だけでなく、卵巣の疾患や子宮内膜症の診断につながるため、これから妊娠を望まれる方は子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)とあわせての実施をおすすめします。

イーク丸の内・表参道・有楽町・紀尾井町の人間ドックや婦人科検診、子宮がん検診には、経腟超音波検査が標準項目として検査に加えられています。

子宮筋腫が見つかったら?

子宮筋腫が発見されても全ての方にすぐに治療が必要ということではありません。良性の小さな子宮筋腫の場合、経過観察となることもあります。

治療が必要な場合には、筋腫の状態とご本人のライフプラン(日常生活に及ぼす影響、妊娠出産の予定、閉経までの期間など)に応じて薬物療法や手術を検討します。

早期発見によりライフプランへの影響を抑える治療が可能になります。子宮筋腫が小さいうちは自覚症状がほとんどないため、定期的に健診を受けることをおすすめします。

よくある質問

子宮筋腫が見つかったらどんな治療をしますか?

治療は薬物療法と手術療法があります。今後ご妊娠の希望があるか、貧血などの症状があるか、閉経が近いかどうかなどを伺い、症状だけでなくライフプランにあわせ医師とご本人様で方針を決めていくこととなります。

子宮筋腫があっても妊娠・出産はできますか?

子宮筋腫が小さく無症状であればほとんどの場合、妊娠・出産が可能です。位置によっては子宮筋腫が原因となって、妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりすることはたしかにありますが、近年では初産年齢が上がっており、子宮筋腫のある妊婦さんも多くいます。また、筋腫の位置によっては下からの分娩が難しい場合もありますが、妊婦健診で筋腫の大きさ、位置を確認しながら最終的には主治医と一緒に方針を決めていくことになります。

妊娠中に子宮筋腫が見つかりましたが、大丈夫ですか?

妊娠中に子宮筋腫が大きくなることが多いですが、サイズが変わらない、縮小するという方もいます。また、筋腫の性状が変化することで痛みや発熱を伴うこともあります。筋腫の位置やその大きさによっては逆子の原因になったり、帝王切開が必要になることもあります。妊婦健診で筋腫の大きさ、位置を確認しながら最終的には主治医と一緒に方針を決めていくことになります。

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵