検査結果報告書の見方
内科 - 循環器(血圧・心電図・NT-proBNP)
検査結果報告書に記載されている検査項目について、結果の見方や考え方を分かりやすく解説します。
血圧
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことで、高血圧は脳卒中や狭心症、心筋梗塞を起こす危険因子です。
最高血圧は心臓が収縮した時、最低血圧は心臓が拡張した時の血圧です。
健診で血圧が高いと言われたら
まずはご家庭での血圧測定をお勧めいたします。
最高血圧135mmHg以上、最低血圧85mmHg以上が続く時は、記録した血圧値を持って、内科医にご相談ください。
また、塩分を控える、肥満を解消する、しっかり休養する、運動をするなどの生活習慣の見直しは高血圧の改善に効果的です。
家庭での血圧の測り方のポイント
起床後と就寝前の1日2回、毎日測れるとベストですが、週に数回朝だけでも構いません。
まずは測って、記録をとりましょう。
心電図
心臓の収縮・拡張の際に生ずる微弱な電流を記録したものが心電図です。
不整脈や心筋梗塞、狭心症、心肥大や心筋症などの情報が得られます。
主な所見・診断
右軸偏位/左軸偏位
心臓を流れる電流の方向が通常の範囲よりも右や左に傾いていることで、軸偏位だけなら問題ありません。
洞性不整脈
呼吸などによりリズムが不規則になった状態で、ほぼ心配ありません。
洞徐脈
心臓の動きが遅い状態で、スポーツをよくしていた人に見られます。
極端に遅くなければ心配ありません。
洞頻脈
心臓の動きが速い状態で、極端に速くなければ心配ありません。
上室期外収縮/心室期外収縮
本来の場所(洞結節)以外から、心臓の収縮の命令がでることです。
健康でも緊張や興奮、ストレスや過労などで起こります。
動悸を感じたり、回数が頻繁な場合は、精密検査が必要です。
心房細動/心房粗動
バラバラな電気信号のために心臓が無秩序に動いている状態のことで、心房の中で血流が滞り血栓を作ることがあるため、脳梗塞の予防も含めた治療が必要です。
房室ブロック
心房と心室の間で電流の伝わりが悪い場合をいいます。
「1度房室ブロック」は伝わるのにやや時間がかかる程度のもので特に心配ありません。
「2度房室ブロック」は時々途切れるもの、「3度房室ブロック」は完全に途切れて
伝わらないものでこれらは治療が必要な場合があります。
PR短縮/WPW型心電図
心房と心室の間に余計な通り道がある場合のことです。
稀に「頻脈発作」を起こすことがありますが、そのようなことがなければ心配ありません。
QT間隔延長
心筋細胞の電気的な回復が遅れることをいいます。
極端な延長の場合、危険な不整脈につながることがあり、精密検査が必要です。
右脚ブロック/RSR'パターン/左脚ブロック
電気の流れは左脚と右脚に分かれていて、右脚の流れが悪い場合「右脚ブロック」「RSR'パターン」といいこれだけでは問題はありません。
左脚の流れが悪い「左脚ブロック」は心筋疾患の可能性があり一度は精密検査が必要です。
ST低下/ST上昇/Q・QS型/陰性T波/平低T波/R波増高不良
重要な心室の筋肉に何かの異常が起こっている疑いがありますが、心臓の病気がなくても認められます。
心筋の虚血や、心肥大が疑われる場合は精密検査が必要です。
精密検査が必要と言われたら
循環器内科を受診してください。 ホルター心電図(24時間心電図)、負荷心電図、心臓超音波検査などを行います。
NT-proBNP(心不全マーカー)
NT-proBNPは、心臓に負担がかかると分泌されるホルモンです。
NT-proBNPを測定することによって、心臓への負担度が検査値で分かるため、自覚症状のない心不全の早期発見にも役立ちます。
循環器検査でのNT-proBNP測定値の判断基準値
高血圧・糖尿病などの生活習慣病は、心臓に負担がかかる恐れがあり心不全の危険因子といわれています。
心不全はゆっくりと悪化していくため、自覚症状がないこともあります。