子宮頸がん検査って何?
どんな検査?
子宮頸がんは子宮の入り口(子宮頸部)に発症し、性行為によってHPV(ヒトパピローマウィルス)に持続的に感染することが原因と考えられています。
検査では、まず診察台に上がっていただき、腟内にクスコという器具を挿入して直接見て子宮頸部の状態を確認します。ポリープはないか、赤くなっていたり、ただれたりしていないか、おりものの状態も確認します。
次に子宮の入口を専用のブラシで擦り、細胞を採取します。この細胞を検査して病変がないかを診断します。子宮の入口には痛点がないため痛みはほとんどありませんが、腟内に器具が入りますので、人によっては違和感や抵抗があるかもしれません。
いくつになったら検査を受ける?
子宮頸がんは20代後半から発症率が上がり始め、30代後半にピークを迎えます。それに対して日本では子宮頸がんの検査を受けている女性は、最新のデータでは44.6%であり、アメリカの76.5%に対して非常に低い数字に留まっています。
(「OECD Health Statistics 2022」)
性交渉により感染するウイルス(HPV)を原因としているので、性交渉の経験があれば年齢にかかわらず早めに定期的な検査を受けることをおすすめします。

検査でわかることは?
採取した細胞の病変(異形成やがん細胞)の有無と、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染の有無を確認します。
結果報告書では、異常なし、もしくは異常があった場合にはどの程度進行しているかのレベルがわかります。
こんな場合、検査を受けてもいい?
月経中の方
イークでは、月経中も婦人科の子宮頸がん検査や経腟超音波検査を行っています。子宮体がん検査を含む一部のオプション検査は出血量により婦人科医の判断が必要な場合もあります。
性交渉未経験の方
子宮頸がんは性交渉により感染する可能性のあるヒトパピローマウイルス(HPV)が原因といわれています。
そのため、性交渉未経験の方は子宮頸がんになる可能性はほぼないといえます。
※子宮の筋腫や内膜症・卵巣の病気・子宮体がんなどの病気は、性交渉の経験の有無によらずリスクがあります。
症状がなくても1年に1回の婦人科で行う超音波検査はおすすめします。
子宮頸がん検査が含まれたコースは?
イークでは、すべての人間ドック・婦人科検診に子宮頸がんを発見するための「子宮頸部細胞診検査」が含まれています。
また子宮頸部細胞診検査と、子宮筋腫や卵巣の疾患や子宮内膜症の診断につながる経腟超音波検査を組み合わせた「単独検診」もご用意しています。