疾病を知る

子宮にまつわるよくある質問

2025.08.20最終更新

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵

子宮にまつわる病気は、妊娠・出産への影響も考えられ、不安が多いかと思います。ここでは、みなさまからよく寄せられる子宮筋腫や子宮頸がんについてのご質問にお答えします。

子宮筋腫が見つかったらどんな治療をしますか?

治療は薬物療法と手術療法があります。今後ご妊娠の希望があるか、貧血などの症状があるか、閉経が近いかどうかなどを伺い、症状だけでなくライフプランにあわせ医師とご本人様で方針を決めていくこととなります。

子宮筋腫があっても妊娠・出産はできますか?

子宮筋腫が小さく無症状であればほとんどの場合、妊娠・出産が可能です。位置によっては子宮筋腫が原因となって、妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりすることはたしかにありますが、近年では初産年齢が上がっており、子宮筋腫のある妊婦さんも多くいます。また、筋腫の位置によっては下からの分娩が難しい場合もありますが、妊婦健診で筋腫の大きさ、位置を確認しながら最終的には主治医と一緒に方針を決めていくことになります。

妊娠中に子宮筋腫が見つかりましたが、大丈夫ですか?

妊娠中に子宮筋腫が大きくなることが多いですが、サイズが変わらない、縮小するという方もいます。また、筋腫の性状が変化することで痛みや発熱を伴うこともあります。筋腫の位置やその大きさによっては逆子の原因になったり、帝王切開が必要になることもあります。妊婦健診で筋腫の大きさ、位置を確認しながら最終的には主治医と一緒に方針を決めていくことになります。

子宮頸がん検査の結果、「再検査」「精密検査」の指示がありました。どうしたらいいですか?

イーク表参道の婦人科外来にて精密検査が可能です。子宮頸がん検査で見つかる異常のほとんどは「がん」の前段階(前がん病変)です。不安もあるかと思いますが、まずはお電話にてご予約ください。早めに検査を受け、よく調べてみましょう。

HPVってなんですか?

HPV(ヒトパピローマウイルス)とは性交渉により感染する子宮頸がんの原因ウイルスです。年齢に関係なく、1度でも性交経験がある場合、感染の可能性があります。
HPVは性交渉の経験がある方であれば、一生のうちに1度は感染すると言われるほど身近に存在するウィルスです。感染しても自覚症状はなく、そのほとんどは感染に気付かないまま自然に体外に排除されます。
しかし、中には体外へ排除されず感染が長期化することがあります。すると、時間をかけて細胞が変化し、その状態が持続することで子宮頸がんへと進行するリスクが高まります。
子宮頸がん検査では、子宮の入口(頸部)の細胞を小さなブラシ状の器具でこすりとり、その細胞に異常がないかを調べます。細胞の形を見る検査であり、HPVに感染しているかどうかはわかりません。HPVに感染しているかを調べる場合には、ハイリスクHPV検査を併せて受けていただく必要があります。

婦人科検診の後に出血があった場合、どのくらいで止まりますか?

個人差がありますが、子宮頸がん検査は2〜3日、子宮体がん検査は1週間近く続くことがあります。傷が治るまでの時間に個人差があるのと同じです。
ただし、帰宅後38度以上の高熱がある場合や、生理用ナプキンが必要なくらい大量の出血がある場合は、医療機関へご相談ください。生理の最後のような少量の出血が続く程度であれば様子をみていただいて構いません。

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵