疾病を知る

子宮筋腫の種類

2025.08.19最終更新

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵

子宮筋腫はできる場所によって、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫と分類されます。それぞれ、どのような場所にでき、どんな症状があるかをご紹介します。

粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)

子宮の内側に向かってできる筋腫です。サイズが小さい場合でも月経量が増える過多月経の症状をきたしたり、受精卵が着床しにくくなり不妊の原因になることがあります。

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)

子宮の壁をつくっている平滑筋という筋層内にできる筋腫です。子宮筋腫のうち、筋層内筋腫が大きな割合を占めています。小さいものであれば、ほとんど症状が出ませんが、大きくなると月経時の経血が増えたり、不妊の原因になったりすることがあります。

漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

子宮壁の外側に向かって大きくなっていく筋腫です。稀に子宮から突出することがあります。無症状のことが多く、サイズが大きくなってから下腹部のしこりで見つかることもあります。漿膜下筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫し、頻尿や便秘をおこすことがあります。

監修医
イーク渋谷
婦人科
豊泉 理絵