新型コロナ感染症(COVID-19)とは?

新型コロナ感染症(COVID-19)とは?

新型コロナウイルスが呼吸器(気道や肺)に感染して起こる病気です。このウイルスはコウモリが持っていたもので、コウモリには無害なようですが、ヒトに感染して病気を引き起こしました。これまで知られていなかったウイルスですが、このウイルスの仲間には、SARSや、よく知られた弱い風邪のウイルスがあります。

新型コロナに感染しても、おそらく40%以上の方は、症状が出ないため気が付かなかったり、軽い風邪の症状だけですんだりすると考えられています。ただし、高齢者や持病がある方に感染すると重症になることがあります。

新型コロナ感染症にかかると、どんな症状がどんなふうに進むのでしょうか?わかりやすい説明の動画をご紹介します。

以下のリンクよりYouTubeの動画が見られます。(英語ですが、当医療法人プラタナス大石佳能子代表による公式の和訳付きです)
https://www.youtube.com/watch?v=U8r3oTVMtQ0&feature=emb_title

どういう人が重症になりやすいの?

以下の人は、新型コロナに感染すると重症になりやすいことが知られています。

• 65歳以上の方
• 慢性肺疾患、中等度以上の喘息を持つ方
• 重篤な心臓病を持つ方
• 肥満(BMI30以上)の方
• 糖尿病を持つ方
• 透析中の方
• 肝臓疾患を持つ方
• 免疫機能が低下している(がん治療、喫煙、骨髄移植、臓器移植、免疫不全疾患、エイズ、長期のステロイド治療・免疫を下げる薬剤による治療など)方

出典:CDCサイト

このような健康状態の方はとても多いのですが、定期的な通院や治療を受けずに放置している場合に新型コロナ感染が重症化しやすいことがわかっています。持病をお持ちの場合は、このような時期だからこそ定期的な受診を怠らないようにすることが大切です。

風邪やインフルエンザとどう区別をしたらいいの?

去年までなら、風邪をひいたかな、ぐらいに考えてすませていた症状も、今年は気になりますね。新型コロナの感染では、症状が出ない人もいれば、風邪の症状だけの人も、肺炎になってしまう人もいます。風邪かなと思ったら、毎日体温を記録し、咳や痰、倦怠感などの症状も書き留めておきましょう。2,3日で楽にならない場合、かかりつけ医や近隣のクリニックに電話で受診の相談をしましょう。

風邪の症状があっても、ほとんどの場合は、新型コロナではない弱毒の風邪ウイルスが原因です。ただし万が一のことを考え、「自分が感染者かもしれない」という気持ちでみんなが新しい生活様式を実践することが、周りの人を守ることになります。

また、風邪やインフルエンザにかかっていれば新型コロナにかからない、というのは間違った認識です。とくにインフルエンザなど高熱が出て体力を消耗するような病気にかかると、新型コロナにも感染しやすくなる可能性があります。今年は、インフルエンザは南半球から移ってこなかったことや感染対策のおかげで今のところ流行していませんが、風邪症状を起こすライノウイルス感染症は例年よりも格段に増えています。手洗いや手指消毒は、新型コロナ以外の感染症の予防にも有効ですので、心がけましょう。